FLEXIBLE SHAFTS
フレキシブルシャフト
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フレキシブルシャフトとは
フレキシブルシャフトは、離れた2点間の回転運動を伝達する最も簡便な方法です。
適切なカーブを保ちながら回転とトルクを伝達します。
フレキシブルシャフトの特徴
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どのような位置にでも
回転を伝達。 -
ギア・ベルト伝達での
設計困難を解決。 -
各種専用機に。
(穴明、研磨、切断etc) -
無段変速機、バルブ開閉等の
遠隔操作用に。
- 機器の配列が自由にできる。
- 機器の正確な芯出しが不要。
- 回転中でも、駆動側と従動側の相対位置を変えられる。
- 伝達効率が高い。
- 振動を吸収する。
- 一つの動力源から複数の動力を取り出せる。
- 防塵性がある。
- メンテナンスが容易。
- 機器を小型に設計できる。
など、多くの特徴があります。
フレキシブルシャフトの構成
フレキシブルシャフトは、インナーシャフト(別名:インナーワイヤ)、アウターチューブ(別名:ケーシング)、軸端部(別名:接続金具)で構成されています。
インナーシャフト
基本的な構造 | |
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構成 | フレキシブルシャフトの中で最も重要な部品。1本のワイヤ上に数層のワイヤを巻きつけて製作しています。それぞれの層は数本のワイヤで構成され、一層ごとに逆方向に巻きつけています。動力伝達用としてのフレキシブルシャフトの基本的な特性は、インナーシャフトの構造によって大きく変化します。 直径が同じでも、インナーシャフトの一層当たりのワイヤ数、ワイヤ層の数、ワイヤの直径、材質、ワイヤ間の間隔などを変えることにより、特性が変わってきます。 |
材質 | 引張強さ、ねじり応力が高く、 耐摩耗性に優れた硬鋼線C種(JISG3521)を使用しております。耐熱、耐薬品、耐放射線、 耐腐食、耐真空用としてステンレス線で製作することもできます。 |
巻き方向と回転方向 | インナーシャフトの巻き方向によって、 右回転用と左回転用があります。逆方向に使用した場合、正常な場合の30〜50%減となります。 |
アウターチューブ
機能・役割 | ねじられようとしながら回転するインナーシャフトを外部から支え、インナーシャフトがループ状になるのを防いでいます。またアウターチューブとインナーシャフトの間には、グリースが封入され、インナーシャフトの軸受としての機能を持っています。 さらに、アウターチューブは湿気やホコリからインナーシャフトを守る役目を持っています。 |
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標準型 | 硬鋼線、軟鋼線を組合せて巻き上げたり、平鋼線を巻き上げた外面に樹脂(塩化ビニール、ポリエチレン、合成ゴム等)を皮覆したもの。一般的に使用するものです。 |
高トルク型 | 硬鋼線、軟鋼線を組合せて巻き上げたり、平鋼線を巻き上げた外面に鋼線ブレードを1重又は2重に皮覆し、更に樹脂(塩化ビニール、合成ゴム等)を皮覆したもの。高速回転する作業にも充分耐え、耐水、耐震性にもすぐれています。標準型に比べ、柔軟性に劣ります。 |
軸端部
形状・材質 | 駆動側、従動側との接続する部分で、種々の形状があります。材質は一般鋼材が標準ですが、ステンレス材の製作も可能です。勿論、カタログ記載外の形状も可能です。 |
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